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●6万円を落とした高校生
今ニュースで話題になっている6万円を見ず知らずの男性から借りて、後日貸してくれた男性を捜し、ちゃんと返済した男子高校生の話とてもいい話でした。昨今のニュースといえば、殺人やら詐欺やら大国同士の揉め事などばかりが取り上げられるばかりの話題の中でこのような話題はとても心が和みます。このニュースを見て、ある事を思い出しました。少し長くなりますが気になった方は最後までお読みください。私が高校3年生のとき大学受験の為、東京に行ったときの事です。受験会場が八王子の方にありまして、東京にいる間お世話になる叔母の家から沿線沿いに電車一本で行けるところだったのですが、叔母の家から受験会場までどのくらい時間がかかるか測ろうと受験前日電車で現場まで行こうと電車に乗りました。しばらくしてある事に気付きました。腕時計を忘れて来たのです。「しまった、、、」時すでに遅しそのまま八王子駅に到着電車に乗ってるときはある程度感覚で分かるのですが、駅から現場までどのくらいかかるのか分かりません。どうしたら・・・と辺りを見回したら近くに時計屋さんがありました。とりあえずその時計屋さんに入ってみました。中には中年の男性店員さんが2人いました。おそらく時計屋さんも普段高校生が来ることは少ないでしょうから少し驚いたのではないかと思います。「あの・・・1番安い時計っていくらでしょうか?」恐る恐る声をかけました。手前にいた男性店員さんが「お兄さんどっから来たの?」私はすぐに「あ、山形です」するとその店員さんが「あ、そうなの!僕も山形出身なんだ」とのこと、それからしばらく受験でここに来た目的と明日のために時間がどのくらいかかるのかを店員さんに聞いてもらいました。その間店員さんは親身になって話を聞いてくれました。しばらく話した後、そろそろ行かなきゃと思い、そばにあったストップウォッチなら何とか買えそうだと思い「すいません、これ下さい」と伝えたところその店員さんが自分がしていた腕時計を外し「あんたを信用してこれ貸してあげるよ」と、自分の腕時計を私に差し出しました。「え?」一瞬何が起こったのか分からず、「え・・・い、いや、いいです。そんな大事なものお借りするわけには・・・」私が断ると「いいよいいよ!無いと困るだろ。持ってきなよ」そう言って私に手渡してくれました。時計屋さんで仕事をしてるので、かなり立派なものであろう事は当時高校生の私でも想像つきました。私は戸惑いながらも「ありがとうございます!では少しお借りします。」と、お礼を伝え店を出ました。おそらく店員さんは同郷だったということもあったと思うのですが、地方から出てきた制服姿の高校生に余計な出費をさせるのは不憫だと思ったのでしょう。私はその店員さんに感謝しながら受験会場に無事到着し、叔母の家からの所要時間も知ることが出来ました。帰り道、私はその時計屋さんに回り店員さんに腕時計を返し、深々と頭を下げて「ありがとうございました。おかげで助かりました。」とお礼を伝えました。すると店員さんが「明日頑張ってね!」と、笑顔で言ってくれました。今回のニュースを見て久しぶりにあの店員さんの事を思い出しました。この場を借りてもう一度お礼を言わせて下さい。「あの時は見ず知らずの自分に貴重な時計をお貸ししただいてありがとうございました!」きっとおそらくもう退職をされているご年齢だと思います。今回高校生にお金を貸した男性は不安な日々を過ごしたと思いますが、あの店員さんも見ず知らずの高校生に自分の腕時計を貸すにはかなり勇気がいったと思います。自分が逆の立場だったら貸せるだろうか?でも世の中にはそういう人もいるんだと、自分もそういうことが出来る人間でありたいと思いました。最後まで読んでくださった方、ありがとうございます( ´ ▽ ` )

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2019.05.26
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